発達障がいとは

発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達の偏りによる障害です。 偏り方は人それぞれです。運動や日常生活能力、学習能力、社会性などの心身の発達を妨げるような障がいのあるお子さまです。 脳性麻痺、脳外傷、先天性疾患、筋ジストロフィー、知的発達障がい、自閉症スペクトラム、ADHD(注意欠陥・多動性障害)など、その種類は多岐にわたります。家族との生活や園・学校など、周囲の環境の要素も加わって、障害の特性を「自分勝手」「わがまま」「困った子」などと捉えられ、「怠けている」「親の育て方が悪い」などと批判されることも少なくありません。
しかし、特性ゆえの困難さは、環境を調整し、特性に合った学びの機会を用意することで、軽減されると言われています。お子さまと周囲の人がその子の個性・能力・希望など理解した上で、その子に合ったサポートをしていくことが大切です。ここでは、よくある発達障害についての解説をしてまいります

主な発達障がいの種類

ADHD(注意欠陥・多動性障がい)
自閉症
学習障害(LD)
アスペルガー症候群

ADHDとは

作業療法ガイドラインによると、注意欠如・多動症(Attention Deficit Hyperactivity Disorder; ADHD)は,不注意(注 意障害),多動性(過活動),衝動性を症状の特徴とする神経発達症もしくは行動障害であるとされています. 周囲の刺激に気をそらされる,細部をミスする,物事を忘れる,ひとつの作業に集中し続け るのが難しいなどの不注意による問題,じっと座っていることができない,他の人の会話に 割り込む,気になるものがあるとすぐに見に行ってしまうなどの多動‐衝動による問題が あり,保育園や学校,職場,生活場面で不適応を起こすことが多いとされています。
保育園や幼稚園、こども園、学校やご自宅などで、お子様にこのような症状はありませんか?

・忘れ物が多い
・片づけや整理整頓が苦手
・落ち着いてじっと座っているのが苦手
・静かにする場所で静かにすることが難しい
・気にいらないことがあったら手を挙げてしまうことがある
・相手に関係なく思いついたらすぐに発言する

ADHDの症状は、「不注意」と「多動・衝動性」に分けられます。「不注意」は、集中力が続かない、忘れっぽい、順序立てて行動できないといった特徴があり、「多動・衝動性」は、じっとしているのが苦手、思いつきで発言や行動するといった特徴があります。
ADHDには、「不注意」の症状が強くあらわれるタイプと、「多動・衝動性」の症状があらわれるタイプ、どちらの症状もあわせ持つタイプと、3つのタイプがあります。

ADHDの原因

ADHDの原因は、神経系の脳のはたらきがうまくいっていないと考えられていますが、はっきりとは分かっていません。
注意を持続させたり、行動をコントロールするための脳の機能に、何らかの異常や偏りがあることで症状が生じるため、ADHDの特徴である不注意や多動・衝動性は、育て方やしつけの問題ではありません。遺伝的要因や、環境の影響など、さまざまな要因が互いに影響しあっていると考えられています。

自閉症とは

自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder; ASD)は、社会コミュニケーションの 障害と限局的で反復的な様式の行動、興味、活動が認められる神経発達症であるとされています。自閉症の発生率は調査を実施することに上がってきており、学校や自宅、園など場所を問わず対応がますます必要になってきています。自閉症児は広汎な能力領域の問 題があり、学校、職場、家庭、地域社会など様々な場面で適応困難が起こるとされています。
お子様にこのような症状はありませんか?

・言葉の遅れが気になる
・小学校の勉強についていけない
・集中力や落ち着きがない
・他者との関わり合いが苦手。コミュニケーションが苦手
・言葉が出てこない(場面緘黙その他)
・興味や関心の幅が狭すぎる

自閉症の症状は主にコミュニケーションに関して課題を抱えやすいことです。特に言葉の理解の遅れ、発語の少なさなどが主症状としてみられやすいとされています。

1つでも当てはまる

学習障害

学習障害(LD)は、 基本的には全般的な知的発達に遅れはないものの、単語や文章を読む、書く、言葉を聞く、計算などのある特定分野における理解・能力取得に極端な困難さがあります。学習障害を抱えるお子様の多くが小学校への就学後に診断されていることから、小学校入学直後には医療的・福祉的なケアを十分に受けられず、理解されないまま過ごしている子どもたちが多いと推察されています。
お子様にこのような症状はありませんか?

・ひらがなの音読が遅く、読み間違える
・読んでいる文字や文章の意味を理解することが難しい
・バランスの取れた文字を書くことが難しい
・数の概念を習得するのが遅い
・桁が変わる計算がものすごく苦手

学習障害の症状は、文字通り小学校への入学後により明確に見られるようになります。読み・書き・計算のどれかが極端に苦手であるなどお子様によっても症状が大幅に異なるため発見が遅れやすいことが特徴です。

アスペルガー症候群とは

アスペルガー症候群は、社会性・コミュニケーション・想像力・共感性・イメージすることの障がい、こだわりの強さ、感覚の過敏などを特徴とする「自閉症スペクトラム」のうち、知能や言語の遅れがないものをいいます。人間誰しも自閉症的な部分を多かれ少なかれ持っているのが普通で、程度の差だけが問題といえましょう。それゆえ「スペクトラム」障がいなのです。

 ・先生などにいわれたことのイメージを掴みづらい
・抽象的な指示理解が難しい
・得意な作業に没頭しやすい
・その場にそぐわない発言や行動をしてしまう …
・口頭のみでの説明理解が難しい

アスペルガー症候群は、知的に遅れが無く、かつ言葉を話すことについても問題が見られないため、発見が遅くなるケースが多いです。
人の感情や言葉の意味することを理解することが難しいため、コミュニケーションに支障をきたすことがしばしばです。

そんなお子様のためにスマイルパレットの運動・学習特化型療育!

スマイルパレットの運動・学習特化型療育はコミュニケーションが苦手なお子様や集団行動が苦手なお子様、じっとしていられないお子様に幅広く対応した、症状を緩和するための療育プログラムを提供しております。

 

スマイルパレットの療育がなぜよいのか

ADHDや自閉症、アスペルガー症候群などの発達障がいを持つお子様には脳機能の障がいによる「困り感」で生活にストレスを感じやすく、暴言や他害行動をしたり、自己肯定感が低かったり、集団になじめないことがあります。
それらは脳機能の障がいからくるコミュニケーションへの苦手感から発生していることが多いのです。
コミュニケーションは主に2つの種類に分けられます。
一つは「話す」「聞く」「読む」「書く」等の言語的コミュニケーション、もう一つは「表情」「声」「身振り」「手振り」や「共感する」「想像する」といった非言語的コミュニケーションです。
このうち、言語的コミュニケーションもそうですが、発達障がいを持つお子様は多くの場合あまり対人関係を好まないため非言語的コミュニケーションが育ちにくい傾向にあります。

スマイルパレットの運動学習療育プログラムでは、まず「視覚」「聴覚」「触覚」を刺激する療育トレーニングを行い脳機能の向上を目指します。そしてある程度脳機能が向上し「学ぶ力」「理解する力」が身について社会性を養う療育プログラムに参加できると判断すれば次は集団療育に参加していただき、SST(ソーシャルスキルトレーニング)という療育トレーニングを通じて「表情」「声」「身振り」「手振り」を使い「共感する」「想像する」さらには「我慢する」ということを覚えるようトレーニングを行います。その結果、お子様の持つ障がいの特性を緩和し、自分の気持ちを適切に表現する方法を身につけるとともに集団の中で生きるための社会性を身につけることを目指します。

保護者の皆様へ

すでにADHDや自閉症、アスペルガー症候群などの発達障がいをもつお子様の保護者様にとっては、日々の生活の中にたくさんの「お困り感」を少しでも楽にしてあげたいですよね。その反面、まだまだADHDや自閉症、アスペルガー症候群などの発達障がいを持つお子様に「療育」を提供している放課後等デイサービスは多くありません。私たちはそんなお母様のお気持ちにこたえるべく、発達障がい児専門の運動学習療育特化型放課後等デイサービス「スマイルパレット」を開設いたしました。スマイルパレットの療育では運動・学習・日課の3つのプログラム体系を軸に軽度の発達障がいを持った児童が、将来自立した生活を営む上で必要な生活能力向上のために必要な訓練と、社会との交流を促進するための場所を提供します。